2014年2月22日土曜日

日英バイリンガル雑誌 おススメ教材:電子書籍版もアリ

こんにちは。英語、がんばってますか?英語Q&Aのchiakiです。


今日は、日本でわたしも活用していた雑誌ひらがなタイムズをご紹介します。

これ、いいですよ!アメリカ人の夫も、日本留学中はずっと愛読していました。

日本語を勉強している外国人にもとってもいい!
海外在住で英語を勉強している人にも、雑誌が電子書籍で購入できます
いますぐ買って、読むことができるのです。

いいところ

■ 記事が日本語と英語でかかれている
■ 辞書なしでさらっと読んで、自分の理解力を日本語で確認することができる
■ 中学校英語の力(初級、初級のおわりごろ)から読んでも楽しめる
■ もちろん、中上級の方も、さらっと読める
■ 電子書籍もある
■ オーディオ教材もある
■ 過去の記事をサンプルとして載せている
ホームページ右上の言語選択のところで「日本語」と「英語」に切り替えると、過去記事が日本語と英語のどちらでも読むことができる


いいでしょう?詳しく書いていきますね。



雑誌の紹介をひらがなタイムズホームページより。
ありのままの日本を世界に紹介する月刊日英バイリンガルマガジン
 世界を一つの国に見立てれば、日本はとてもユニークだといえるでしょう。ひらがなタイムズは、この魅力あふれる日本を一つの街と見立てて、日本のありのままを外国人に紹介する日英バイリンガル・タウン誌。ひらがなタイムズをめくると、そこには現実の日本があります。そして、日本と世界が交わる異文化の最前線を体験できます。1986年の創刊で、現在100ヶ国以上の人に読まれています。


ひらがなタイムズ
この雑誌はもともと日本語を勉強する外国人を対象として作られています。

やさしい日本語で日本のビジネス、政治、文化などのトピックについての記事が毎月紹介されています。

特にいいのは、日本語で書かれた記事に「ふりがな」がふってあるところ!感動です。

やはり日本語は話せるけど漢字が読めないという外国人学習者はたくさんいます。
なので、この雑誌、とってもいいんですよ!


「それじゃ英語学習には役立たないのでは?」


そう思われると思いますが、わたしは結構好きで英語の勉強に使っていました。
というのも、記事が日本語と英語の両方でかかれているのです


やさしい日本語でかかれている=やさしい英語でかかれている

ということですよね!

比較的平易な、基本的な語彙や文法を使った記事が毎月載せられています。

New York Timesなどの海外の新聞記事はちょっと読みづらい、

という方にはとってもいい。

ひらがなタイムズは、中学校卒業後くらいの英語の力で読んでいっても英語力UPにつながると思います。


おもしろいのはトピックが

「ビジネス」
「言語」
『社会」

というまじめなものばかりではなく、

比較的とっつきやすい

「エンターテイメント」
「人」
「旅行」

といった軽くてエンターテイメント性の高い記事もあつかわれているということ。


外国人向けにできているので、トピックの選び方や切り口が日本人向けのものとはちょっと違いますがそれも興味深い。

外国人が日本をこう思ってるんだ!と目からウロコまちがいなし。
外国人のお友達にもおススメできますね。

まずは過去記事のサンプルで読んでみてください。リンクはこちら

ホームページ右上の言語選択のところで、日本語と英語が選択できます。


■ ひらがなタイムズ:電子書籍版

書店でお求めになれる雑誌のほかに、PC, iPhone, iPad, Android対応のデジタル版もあります。詳しくはこちら


■ ひらがなタイムズ:オーディオ教材

MP3の音声教材です。サンプルはこちらから。

一行ごとに、英語→日本語 というように録音されています。


言語習得法の観点から言えば、ちょっと残念です。。。文レベルではなく、もっと大きなまとまりのある文章(最低でも段落レベル)として聞いて、わかる、という練習を心がけたいものですね。


ですが、書いてある内容を音で聞ける、という点。
それから、英語で聞いて、即理解する、という練習をするのにはもってこいの教材です。

つまり、

文を英語で聞く→理解する→日本語でそれを言う

という練習をすると、リスニング力を鍛えることができること間違いなしです!



お試しあれ!

感想などをコメントで残してもらえるとうれしいです。










2014年2月21日金曜日

海外旅行も安心。初級サバイバル英語には?

英語が通じるか心配しないで海外旅行にいきたい!

日常会話を英語ですらすらできるようになりたい!

そんなみなさんは、

中学校の教科書を暗記するのみ!


これだけです。




昔の教科書を引っ張りだしてもよし、新しく本屋さんで購入するもよし。

会話のところを教科書を見ないで言えるようになること。
そうすれば、辞書なしで日常会話ができるようになりますよ。

そうすれば海外旅行も安心。





海外旅行用の本や雑誌を買って、「トラベル英会話」なるものを覚えようと思っても、目で英文をただ負うだけではダメですよ。

結局話さなくちゃいけないときに、本を丸読みして、相手の顔など見れないのですから。

「トラベル英会話」でも「日常会話」でも、基本は中学校の教科書です。




文法、語彙、使える表現など、暗記してスラスラ言えるように練習すること。
市販の教科書用CDがありますが、それが結構役に立ちますよ。

英検3級の文法を参考書を買って勉強するのが、なおよいでしょう。



NHKラジオ基礎英語、今日も聞き逃した!

なんてことを毎日やってるなら、今すぐ中学校の教科書を音読し始めるべし。

以上。お試しあれ!

親子で英語:1歳から7歳向けCD教材

こんにちは。バイリンガルママのchiakiです。

3歳と5歳の子どもを日本語と英語のバイリンガルで育てています。

今日は、うちの子どもたちが大好きな歌を5つご紹介。
子どもって歌が大好きですよね。歌いながら英語を覚えちゃおう!


YouTubeの動画でみるのもよし、amazon.co.jpから購入、ダウンロードして聞くのもよし。ちなみに価格は150円です。即ポチですね!





歌詞を知りたい方は、googleなどの検索エンジンで、曲名とlyricsといれると見つけられますよ。例えば、wheels on the bus lyrics → そうするとすぐ見つかります。

このほかにもキラキラ星やABCの歌などたくさんありますが、今回は日本であまり知られていない曲を選びました。お子さんとお楽しみいただけるとうれしいです。


うちではこのCDを聞かせています。amazon.co.jp 価格1500円



英語は頭ではなく心で!Feel the language: Norah Jones編

こんにちは。英語Q&Aのchiakiです。

きっとみなさんは、日々英語習得のため机に向かって勉強されていることでしょう。

でも!

机の上で勉強するだけが、英語習得の道ではないのです。


■ 英語を頭で理解するのをやめるとき、英語脳ができる!

これは持論です。
私の20年以上の英語学習経験から言わせてもらえば、そういうことになります!

言葉を心で感じ理解する: Feel the language♪

これが、究極の英語道、言語習得の醍醐味といえるでしょう。

耳や目からはいってくる英語の情報を日本語にすべて訳すのはやめましょう。
ちょっとくらいわからなくてもいいのです。

へ〜、そういう風に言うんだ。かっこいい!
心に響く表現だな〜。

とか、そんな程度の理解力でいいのです。
せっかくですから楽しんじゃいましょう♪
その何万回の繰り返しの中で自分の脳に「英語脳」の回路ができていきます。

そうすると、話すときに「じっと考える時間」がだんだん短縮されていき、ある日突然考えなくてもパッと英語を口にできる瞬間がきます。

すべて正しく話そう、と思わないことが上達への秘訣です。

「日本語ではこんなふうには言わないけど、英語っぽくいうと、こういう表現を使っていうだろうか?」

そう考えながら、心の中の気持ちを迷わず言葉にしてみましょう。
子どものときに、みなさんはそうしていたはずです。
あの頃の素直な感情表現、「気持ち→言葉」を英語で話すときにも試してみてください。




■ じゃ、どうするか?

  • 英語の楽しみ方 その1:音を楽しむ
  • 英語の楽しみ方 その2:表現を楽しむ
  • 英語の楽しみ方 その3:自分で歌って楽しむ



ちょっと古いですが、2002年リリース、グラミー賞を総なめにした
Norah Jonesさんの曲、Don't Know Whyでみていきましょう

YouTubeのリンクはこちら。 amazon.co.jpはこちらをどうぞ。



写真はこちらから



I waited 'til I saw the sun
I don't know why I didn't come
I left you by the house of fun
I don't know why I didn't come
I don't know why I didn't come

When I saw the break of day 
I wished that I could fly away
Instead of kneeling in the sand
Catching teardrops in my hand

My heart is drenched in wine
But you'll be on my mind
Forever

Out across the endless sea
I would die in ecstasy
But I'll be a bag of bones
Driving down the road alone

My heart is drenched in wine
But you'll be on my mind
Forever

Something has to make you run
I don't know why I didn't come
I feel as empty as a drum
I don't know why I didn't come
I don't know why I didn't come
I don't know why I didn't come





英語の楽しみ方 その1:音を楽しむ

↑ でハイライトした部分は、いわゆる韻をふんでいるところ (rhyming)です。日本の詩や歌、漢詩でも韻という表現がありますね。アメリカでは3、4歳くらいから歌やnursery rhymesを使ってrhymingについて学びます。

でも、

「韻って、何?どう理解すれば?」

と思ったことありませんでしたか?


わたしの結論は、ズバリ「音を楽しむ」です。

耳に心地いいな。
次にくる単語はどんな単語なのか?韻から推測してみよう!

そんなことを考えながら聞いてみてください。
前よりぐっと、お楽しみ度があがることまちがいなし、です。



英語の楽しみ方 その2:表現を楽しむ

頭で考えるのではなく、心で!

とお伝えしましたが、具体的にはどうするか?

情景を思い浮かべる

このひとことにつきます。
自分の勝手な妄想でもいいのです。
これって、こんな意味なんだろうな〜、とぱっとみて、ぱっと感じてみてください。

たとえば、

I waited 'til I saw the sun

I left you by the house of fun


というところ。

まずは、お日さまの情景 (I saw the sun)。
そして、たのしいお家、おそらくパーティーでしょう。 (the house of fun)。
パーティーには楽しんでいる「あなた」を置いてきてしまった。(I left you)


次。ここが一番いいところ。

When I saw the break of day 
I wished that I could fly away
Instead of kneeling in the sand
Catching teardrops in my hand


"Break of day" かっこいい表現です。 太陽が暗闇を「やぶって(break)」でてくる。
飛び去ってしまいたいけど、できない。身も心も重い感じ。 

  • ひとこと文法:仮定法過去の逆説。こうしたいけど、実際にはできない、ということ wishの後の that節で過去形を使うことで逆説表現を表します.
 ひざが砂に埋まっていく。knee(ひざ)kneel(ひざまづく)-ing(そうしながら)in the sand(砂の中に、ずぶずぶとはいる感じ - in/inside)
大泣きしてる。tear(なみだ)drops(大粒)  
それを手でうけている。catching(つかまえる) in my hand(手の中に)


My heart is drenched in wine
But you'll be on my mind
Forever


ワインまみれになっている。drenched(びしょぬれになる)in wine(ワインの中で)
 ずっとあなたのことを考えている。you (あなたの姿が)on my mind( 心の上にのっている)

Forever ーここの歌い方で、この単語が3文節であることがわかりますね。for-e-ver 


英語の楽しみ方 その3:自分で歌って楽しむ♪

それではみなさん、オトナの恋、失恋に酔いながら歌ってみましょう。こんな気持ち、みなさんも経験アリ?



以上、マニアックな説明になってしまいました。
心で曲を感じましょう!
Norah Jonesさんの、切ない歌声にも注目です。

お試しあれ!

2014年2月20日木曜日

英語発音を鍛えよう:初級Classic POP編 上級者でもいけますよ!


こんにちは。chiakiです。今日は発音訓練法をお届けします。

今ではネイティブスピーカー並みだとアメリカ人からもお墨付きのわたしの英語発音ですが(エヘン!)、はじめたころからこうだったのか?というとそうではありません。

わたしも、英文のうえにカタカナで読み方を書いてカタカナどおり発音していました。

カタカナで読み方を書くのだけれど、耳から入る音とカタカナの音がちがうということに自分でも気づいていました。そこは「それっぽ〜く」「英語っぽ〜く」読んでいたのです。

みなさんもそうですか?

実はそれ、とっても役立ちました。みなさん、自分の耳を信じましょう。
耳で聞いた音をその通り自分でも作ってみましょう。
ぐっと英語らしい音になるはずです。

(発音記号と発音の本格的な特訓についてはまたのちほど。今はなんちゃって発音でも役立ちますのでぜひ練習してください!)

わたしが発音を鍛えるために使った手段のひとつが、洋楽です。


しかも、ゆっくり、はっきり歌っている人の歌を聞いてまねしてみるのが一番いいと思います。わたしが英語初級のころ歌って練習していたのはたとえばこちら。

The Carpenter's

  • Top of the World (YouTube linkはこちら
  • Close to You  (YouTube linkはこちら
  • This Masquerade  (YouTube linkはこちら


The Beatles



え?古すぎる??
そんな〜、Classic POPですよ。

特にビートルズの歌は世界的によく知られているので、知っていて損はありません。
外国人の友だちとの話題に入れることまちがいなし!
外国人の友だちとカラオケに行って、いっしょに歌いましょう。

そして、ここで大事なのはテキトウに歌詞をブツブツつぶやくのではなく、歌詞を暗記して、歌っている本人のように、ものまねコンテストにでるような真剣さで、英語の音を大事に歌ってください。

I am a closet singer! / I am a shower singer!

という口語表現があります。「わたし、歌はお風呂場専門です。」というところでしょうか。

closet singer: English definition  ←英英辞典からの定義、例文です

モノマネ級にまねするのですから、みなさんも車の中またはお風呂専門で練習ですね(笑
Closet singerになって練習して、ある日突然みんなを驚かせるくらい上手になってしまいましょう!

歌はひとつひとつの単語の発音だけでなく、単語同士の音のつながり(linking)を学ぶことができます。それから歌の抑揚にあわせて、話すときのリズムと強弱のあるストレスも学ぶことのできる優良素材です。ぜひご活用ください。

中学時代、ネイティブスピーカーの先生にいわれた言葉。

"You speak English like singing a song♪" 
「英語はうたうように話すのさ〜♪」


お試しあれ!


親子で英会話:すぐできる2つの方法

こんにちは。バイリンガルママのchiakiです。

言葉を学ぶときに一番大切なものは何かご存知ですか?

それはシャワーのように浴びるインプット量です。

インプットの量が多ければ多いほど、子どもの脳の中にその言葉を理解したり、使ったりする回路ができるといわれています。

ここで大事なのは

「聞く言葉」=「会話の意味」

これがつながっていなければならない、ということです。


赤ちゃんが言葉を覚えるのと同じですね。

毎日毎日周りの人が何も分からない赤ちゃんに話しかける。

「今からおふろにはいるよー。」「あったかいねー。きもちいいねー。」「あー、さっぱりしたね。」

これをお風呂にはいるという体験を通して(意味)、赤ちゃんの中で「お風呂にはいる」ときに経験したもやもやした気持ちが、「あったかい」「きもちいい」「さっぱりする」(音)ということだと理解するのです。


ということで、「音」と「意味」をくっつけてインプットするということ。
これがポイントです


これを実践するためには、この2つがおススメ。

  1. 毎日寝る前に英語の本を読む
  2. 毎日時間を決めて(15分から30分程度)英語のテレビ番組を見せる

そして、テレビを見ている間、または本を読んでいる最中に声かけをします
これは英語でも日本語でもよし。
ちょっとしたことを話しかけるだけで、テレビや本の内容がぐっと身近に感じられ、子どもの集中力が増します
口を開けてぼーっとみている、ということもちょっとした声かけでなくなりますよ。

「あ!ころんじゃったね。いたかったかな?」
「どんな気持ちかな?」
「ええ?いいの、こんなことして?わるいことだねぇ。」
「あれ、何色?」
「犬は何匹いたかな?」

などなど。

海外在住ママで、日本語をもっと教えたい!という方にもこれはおススメです。
↑ の1と2を日本語のものでやってみてくださいね。

お試しあれ!


親子で英語:言葉を学ぶときに一番大切なもの

こんにちは。バイリンガルママのchiakiです。

3歳と5歳を日英バイリンガルで育てています。

Q.子どもに英語の歌や映像をみせて英語を学んでほしい。
意味がわからなくても、ただ流しておくだけでいいの?

という質問をいただきました。


わたしの考えでは、答えは YES と NO です

結論から言えば、意味がまったくわかっていない状態で英語を聞いても英語がわかるようにはなりません

ただ、英語の音と絵や映像を組み合わせたりすることで、「単なる音」と「その音がどんな意味なのか」を結びつけることはできます。そうすることで言葉がわかるようになるでしょう。

それから「英語の音」に慣れるという意味ではとても有効な手段だと思います。


■ 英語の音と臨界期

ただ流しておくことの目的が

「英語の音に慣れる」また「潜在意識のなかに英語の音を残す」

ということなら、意味がわからずに聞いていても役に立つでしょう。


人が言葉を学ぶときに注意する点のひとつとして、臨界期というものがあります。

■ 臨界期とは?

一般的に早くて6歳、(諸説では10歳まで、というものも)、遅くても12、3歳までにその言語を学ばなければ、いくらがんばってもネイティブスピーカー並みにはなれない、という言語習得理論のひとつです。

ここで一番習得が難しいとされるのは、その言語の音を聞き分ける耳をつくること。

音楽でいう、絶対音感のようなものだと思ってもらえればいいと思います。

大きくなってから言葉を学んだとします。
その人の努力とトレーニングによって、文法や発音などネイティブスピーカー並みにマスターすることは可能です。

臨界期説では、その言語特有の、というか、自分の母語(第一言語、わたしたちの日本語ですね)にない音を聞き分ける能力が、臨界期のあと閉ざされてしまう、という人間の性質を指摘しています。

たとえば、わたしの経験ですが、わたしは13歳から英語を始めました。

そう、臨界期の後です。

発音はネイティブ並みとアメリカ人からもお墨付きですが、どうしてもLとRの発音が耳だけでは判別できないのです。

発音は口使い方を覚えればなんでもできるようになります。でも、日本語にない音を聞き取る、というのはわたしには無理なのです。

問題の単語のスペリングがわかれば、問題なく発音もできるし、音も耳からではなく、頭でLとRの判別がつきます。でも、はじめて聞く単語やつづりがあやふやなものは、その「る」の発音は「L」なの?「R」なの?とその都度確認しなければならないとっても不都合なクセなのです。


■ 言葉を学ぶときに一番大切なもの


言葉を学ぶときに一番大切なものは何だかご存知ですか?

それはシャワーのように浴びるインプット量です。

インプットの量が多ければ多いほど、子どもの脳の中にその言葉を理解したり、使ったりする回路ができるといわれています。

ここで大事なのは「聞く言葉」と「会話の意味」がつながっていなければならない、ということです。

赤ちゃんが言葉を覚えるのと同じですね。

毎日毎日周りの人が何も分からない赤ちゃんに話しかけます。

「今からおふろにはいるよー。」「あったかいねー。きもちいいねー。」「あー、さっぱりしたね。」

これをお風呂にはいるという体験を通して(意味)、赤ちゃんの中で「お風呂にはいる」ときに経験したもやもやした気持ちが、「あったかい」「きもちいい」「さっぱりする」(音、言葉)ということだと理解するのです。


ということで、「音」と「意味」をくっつけてインプットするということ。
これがポイントです。



■ まとめ

英語の音に慣れる、という意味で聞き流すのはとてもいい方法だと思います。

楽しみながらいっしょに歌や絵本などをいっしょに聞いたり読んだりするのがいいと思います。

親が英語について「楽しい」「おもしろい」という前向きな気持ちを子どもに伝わるようにするのが鍵です。

子どもは敏感に親の期待を察知し、それに応えようとします。

親も英語を日常の一部として生活しているのだ、とわかれば、その子にとっての英語は人生の一部であると理解することでしょう。

何より、やる気を育てることが一番です。

英語習得には、継続することが大事です。英語嫌いになってしまったのでは続けることができずに途中でやめてしまいます。

まずは「たのしい」「いっしょにたのしもう」という姿勢で!

がんばってくださいね!









親子で英語:3歳から10歳向けのビデオ教材

こんにちは、バイリンガルママのchiakiです。

うちの子どもたち、3歳と5歳、が大好きなテレビ番組をご紹介します。


画像はこちらから
アメリカ教育番組PBS(Public Broadcasting Service)から放送中の

Daniel Tiger's Neighborhoodです。

YouTube video リンクはこちら


まずは歌がいい。

そしてトピックも。

こどもチャレンジ、しまじろうのように子どもの日常にまつわるトピックを毎回とりあつかってくれます。

そして、子どもの「心」を大切にした話題の展開に親のわたしも癒される、というもの。

日本のamazon.co.jpでは残念ながらインスタントビデオがないのですが、
私はamazon.comからInstant Videoで購入しています。リンクはこちら


価格は 一話分 HDだと $2.99、そうではないと $1.99


この値段だけで、もうポチッしたくなりますよね。

デジタルコンテンツだから送料も心配しなくていいし、1クリックの後3秒ですぐにみれるというのが魅力です。クレジットカードを登録しておくと手続きがとっても簡単です。


一度購入すると自分のアマゾンアカウントのデジタルコンテンツ内に保存されます。
amazon.comのホームページから My Account  → Your Orders  → Digital Ordersとクリックするとコンテンツがみられます。


日本のアマゾンからは、ダニエルタイガーの絵本がでています。たとえばこちら
ハードカバー 1309円、ペーパーバック 428円

画像はこちらから


それからダニエルタイガーの歌もMP3ででています。たとえばこちら。価格150円。
そしてCDはこちら
どちらも2014年3月5日発売予定です。


そして日本のアマゾンでもDVDが購入できます。たとえばこちら
こちらは2014年2月25日発売予定。


ちょっと大きいお子さんには英語でゲームもどうぞ!
PBS Kids Daniel Tiger's Neighborhood リンクはこちら
うちの5歳はひとりでずっと遊べます。


実はこの番組、あの有名なMr. Roger's Neighborhoodが故人の意向でアニメーション化されたものなのです。wiki page はこちら。Mr. Roger's foundationもスポンサーになっています。



アメリカ人なら知らない人はいないくらいの有名人。

夫の子どもの頃、教育番組のひとつとして放送されていました。
アメリカでは人々の倫理観、道徳観というものが家庭家庭で築かれ、特に宗教(主にキリスト教)を通して「人の道」を学びます。

ですが、この番組はその「人の道」をやさしい近所のおじさんMr. Rogerが、宗教色なしで、テレビの前の子どもたちに伝えるというものだったのです。

主題歌のIt's a beautiful day in the neighborhoodも、Mr. Roger'sと同じなのです。
彼の子どもたちに対する熱い情熱がかいまみれ、ちょっと胸が熱くなりますね。


幕末の時代、異国人への対応がおもしろい日本人

画像はこちらから
伊村元道 著 「日本の英語教育200年」という本を読みました。amazon.co.jpのリンクはこちら


かなりマニアックな内容なので、英語教育によほど興味のある人以外にはおススメしません。


「外国語教育法や、教科書の歴史、英語教育の雑誌の変遷や外国語教育の国策の移り変わりが知りたい!」

という人にはぜひぜひおススメです。

わたしはとっても楽しみました。★5つです!

本の帯に「日本の英語教育はそんなにダメなのか?」とあるのもたいへん興味深い。
マニアですから、はい。


一般向けには、幕末の日本人の異国人に対する対応がおもしろい、ということをお伝えしましょう。

著者の伊村元道氏があえてそのときの様子を原文で載せているのがありがたかったし、興味深かったです。

以下要約。

1808年(文化5年)ー黒船到来の50年ほど前ー8月15日早朝、長崎湾に異国の不審船が現れます。その日の夕方近く、その不審船はオランダ国旗を掲げたまま港内に侵入、そして投錨。中国・オランダ以外と国交はなかった日本でしたので、オランダの国旗をもっているということだし、と、オランダ船と確認するため入国審査の役人と通訳、そしてオランダ商館員を派遣しました。ところが異国船はその中のオランダ人2名を捕らえて人質に・・・

そのときの日本側の反応。

以下抜粋。
奉行は激怒して「紅毛人たりとも、在留の者なれば日本人同然たり。死力を尽くして取り戻せ!」と叱責した。

奉行は激怒して、「いくら毛の色が違うといっても、日本に留まるものの身。日本人同然と考えてしかるべきである。死ぬ気で取り戻せ!」という具合でしょうか。


そのときの幕府のあわてふためき加減が手に取るようにわかり、ついついニヤリとしてしまいました。

実はこの不審船、オランダからではなくイギリスからの偵察船であった、という結末。


★★★

第3章「カナ発音はどこまで通じるか」によると、

明治人は英語でこういったそうです。

「ヘー・コメス・ヘーレ・ソメチメス」

どんな意味だかわかりますか?

実は、"He comes here sometimes."

だそうです。

絶対わかりませんよね!!


当時の通訳者たちの苦労はどんなものだったのか。コミュニケーションが本当の意味でとれたのかどうか、そんなことを考えてしまいました。きっとミスコミュニケーションの連続だってことでしょう。想像するとぷっと笑えます。


★★★

ジョン万次郎について

伊豆諸島で漂流した日本人少年がアメリカの捕鯨船に救助されました。その後、船長から気に入られアメリカの東海岸まで行き、高校まで行かせてもらった、という話。

船長は、最年少の彼を親しみをこめて「ジョン万」と呼んでいたそうです。

でもちょっと待って!

これ、アメリカ発音で考えたら、

"John Man"

ですよね? 「よっ!男ジョン万次郎!」という感じに聞こえてしまうのは私だけでしょうか?

"Hey, John Man!  Come over here!  I will show you somethin' "

といったような、船長が彼をかわいがるシーン。頭の中をかけめぐった瞬間でした。


★★★

本の全体として、とても興味深く丁寧に英語教育の歴史的背景から変遷までしっかりまとめてあります。さきほどもいったようにわたしは★5つあげたい。

日本人は江戸時代の頃から英語そしてオランダ語の文にカタカナ発音を書き、その通り発音していたこと。当時は発音記号がまだ発展してなかったので仕方がありませんが、もうそろそろ21世紀のわたしたちはやめたほうがいいでしょうね。発音記号で発音を学ぶべきです。

それから、英語学習への目標は100年くらいずっと変わっていない、ということ。それにも関わらず、日本という国が目標を達成できずに来てしまいました。何が悪いのか。これからどうしたらいいのか。変えたい、と思うけれど、今の英語一辺倒、受験英語重視、英文訳読法と文法学習への偏りはどう変えていけばいいのか。

英語教育に対する日本語教育の位置は?
文法はまったく教えなくていいのか?
受験英語は英語習得にとってのガンなのか?

などなど疑問はまだまだ残りますが、筆者の鋭い見解を読むと、そういう考えもあるよね〜と考えさせられます。

最後に、夏目漱石や津田梅子など、歴史的な有名人の書いたものが日本語も英語もところどころ原文でのせてあるということも個人的にたいへん興味深く読ませていただきました。


★★★

おまけですが、幕末のオランダ通詞たちの生活、考え方、外国語に対する努力や心構えなどをこの本で知り、とても興味深かったです。幕末の話が好きなわたしは、

「だれか幕末のオランダ通詞たちを描いた小説またはドラマか映画を作ってくれないかな〜」

と勝手に期待しています。

ドラマや映画だったら脚本は古沢良太さんか三谷幸喜さんがいいな。
NHKさん、大河ドラマにどうですか?





2014年2月19日水曜日

NHKワールドでリスニング力UP!

みなさんはNHKワールドという番組をご存知でしょうか?

NHKが日本から海外に向けて「英語で」情報を発信するというTVチャンネルです。

わたしはフィンランドに来てからよく見るようになったのですが、とてもおもしろい企画を放送しています。私の好きなのは日本の文化や生活様式を放送する番組。

「これを日本で流したら、英語を勉強する人にはとっても役立つだろうなー」と思いながら見ていました。

でもでも、NHKワールドがご自宅のTV番組になくても、見れます!



NHKワールドのホームページ




右上の画面をご覧ください。

この画面では、現在放送中の番組がライブストリーミングで流れています。


お暇なときに、英語の音に慣れるため、聞き流してもよし。

好きな番組の時間に合わせて番組を見るもよし。

いろいろな活用法ができると思います。


CNNやBBCのニュースもいいのですが、放送する内容がやはりその国や地域の情報になってしまうため、中級の英語力ではちょっと難しすぎて途中で眠くなる・・・そして苦痛になってやめてしまう。

やっぱり英語学習は楽しくなくっちゃいけません。

NHKワールドだったら日本人の身近な話題を取り上げてくれます。

東京観光とかレストランの話題とか日本の田舎事情などなど、日本語のテレビ番組にしてもおもしろい内容なのがうれしい。

背景知識 (schema)がわかっている分、とってもわかりやすく、且つおもしろく見ることができると思います。背景知識 (schema)についてはこちらの記事をどうぞ。


ぜひお試しを!


スマートフォン用のアプリもあり(右上、動画画面のすぐ下にあります)、移動中や外出先でちょっと時間が空いたときにでもすぐに見られますね。

ちなみに、わたしの好きな番組はこちら。


Tokyo Eye
"Discover the many faces of the world's most exciting metropolis including the latest trends, events and hidden attractions."
東京の知られざる姿を外国人の視点からお届けする番組。日本語学習中の海外の学生にはとっても役立ち、おもしろいだろうなーと思う内容。「日本っぽい」文化を紹介しています。

Seasoning the Seasons

日本の東京だけでなく、地方の美しい自然や人々の生活習慣について紹介する番組。見ていると外国人の友人を連れて行ってあげたくなる場所がたくさんあります。

次回放送予定は2月26日(水)ですが、今年数々の映画賞を受賞した「祖谷物語ーおくのひと」の舞台を取りあげ放送するようです。楽しみですね!



この2つもおもしろそうです。

Journeys in Japan

"English-speaking reporters travel around Japan, meeting the people, exploring the local culture, and offering travel hints rarely found in normal guidebooks."

Core Kyoto

古都京都をテーマに、日本の古くから伝わる伝統文化や人々の生活習慣をお伝えする番組。



英語はやっぱり楽しく学ぶのが一番、ですね!




英語中上級リーディング:意外と知られていないこと

英語の読解力をあげるためには何が必要か?

みなさんはどう思われますか?

英語で理解力を高めるためには実は英語のスキル以外に必要なスキルがあるのです。

それは、スキーマ(schema, schemata, 背景知識)!!

いわれてみれば、「なーんだそんなこと。当たり前じゃない」と思われるかもしれませんが、実際にみなさんはスキーマを増やすためにどんな勉強をしていらっしゃいますか?


なかなか気づかない、「そっちからくるか!」的な勉強法

もともと背景知識のある情報は、理解しやすいですよね。たとえば、日本のコンビニについて。コンビニについて思い浮かべることはどんなことでしょうか?

24時間営業、街角のいたるところにある、ローソンが青でセブンが緑、夏はアイスクリーム、冬は肉まん&おでん、雑誌新聞コーナーが充実、帰るもの:お弁当、菓子パン、アイスクリーム、ボトルドリンク、カップラーメン、電池、歯ブラシ などなど。

アメリカにもセブンイレブンがあります。

が!日本とは桁外れのサービス&品揃えです。

アメリカ人の思うセブンイレブンはガソリンスタンド付属のナンデモ屋。そこからお昼ご飯を買おう、なんて思ったら、食べた直後のトイレ通いを覚悟するか、ジャンクフードのシュガーハイを覚悟するか、という選択です。

とまあ、わたしのアメリカ版セブンへの評価はとても低いので大げさかもしれませんが、しかし!アメリカ人に忠告されるのは、「あそこでやかれてるホットドック用のウインナーは何日ああしてあのまま置いてあるかわからないんだよ!もしかしたら1週間以上も放置されてるかも!?」ということ。おそろしや、アメリカ版セブン。

こういったアメリカ人学生に日本語の授業で日本のコンビニ事情を説明しようと思うとそれはもう一苦労。「え?コンビニのお弁当を会社員が毎日買って食べる?」「ニクマン?何それ?」「え?コンビニからお金が振り込めたり小包を送ったりできる?」

1時間一生懸命説明してもなかなかわかってもらえない。

でも、どうですか?日本に住んでいるあなたが、英語で書かれた日本のコンビニの記事を読んだりしたら?そうそう、うんうん、とうなずきながらあっという間に読めてしまいますよね?

例えばこのブログ記事:Convenience Stores In Japan: Surprisingly Convenient

それがスキーマの力です!!!



英検やTOEFL, TOEICでリーディングの点が伸びないな〜と思っている人。
この2つを試してみてください。

⑴ 過去問から同じトピックの英語長文をこれでもかというくらい解く。
たとえば、医療に関するものなら医療のトピックを、10個くらい。

そうすると、医療に関する英文記事は

① どんな切り口で、どんな内容が書かれる傾向にあるのか
② 毎回つまづく単語はどんなものか
③ 医療の中でも、得意苦手がわかるようになる: わかりやすいものとわかりにくいものがある(たとえば、AIDSについてはわかりやすいけど、救急医療はわかりにくい、とか)

同じトピックのものをずっと読み続けることの強みは、スキーマを増やす (schema building)、それから語彙を増やすという2点です。これは日本語でも同じですよね。

あのわかりやすい解説で有名な池上彰氏は、あたらしい分野を勉強するときにはその分野の書籍を1万円から3万円分くらい一気にまとめ買いをするそうです。同じトピックのものを読み進めていく上で、「この作者はいい、この作者は読む価値がない」とか「あ、この内容はもう知っているからとばしても大丈夫」とかいう具合にわかってきます。はじめはとてもゆっくり、つっかえながら読みはじめても、だんだんあとのほうになるとスピードが上がり、その分野に関する単語も自然とわかるようになるそうです。

これがまさにschema/schemata buildingです。


↑ で紹介したように、同じトピックの英文を読みこなすことでも

「もう無理!政治なんて全然わからない!」

という場合は、


⑵ 日本語で関連情報をまとめて読んでみる。

これは一見英語の勉強とかけはなれているように思われるかもしれませんが、背景知識を増やすということに関しては、とっても有効です。自分の苦手分野があったら、まずは日本語で知識を増やしましょう。英語でつっかえながら長い時間読むのに苦しんでいるより、まずは日本語ですいすい読んで背景知識をたくわえるのもひとつの手です!


まずはだまされたと思って試してみてねー!








POP cultureから生の英語を!おススメ教材

もうたくさんの方がご存知かもしれませんが、私のお気に入りの英語雑誌です。アメリカへ移住する直前に見つけたもので、もっと早く知っていたら!と知らなかったことを後悔した雑誌。

勉強している気にならなーい!というスグレモノ

画像はこちらから
アルク出版社から出ているEnglish Journalです。
 定価1470円

 初級を卒業して、もうちょっと骨のある英語に触れたい。でも新聞記事や海外の雑誌は難しすぎる・・・

 そういう方にこれがぜひおススメです。

 初級を卒業して考えること。それは、英語学習者のために「作られた英語 modified English」ではなく、「生の英語」に触れるということ。実際に使われている英語に触れることが上達への近道。

 英語好きにはたまらない洋楽、洋画情報や異文化比較、海外情報などPOP cultureを主に扱っています。そしてハリウッド俳優さんのインタビュー記事を毎月扱うのですが、それも「生の英語」を使って載せてくれるので「あ〜自分は今、エマ・トンプソンの生の声(英語)を聞いているんだ〜」という満足感にひたれます。

 インタビュー記事は読んでもよし、聞いてもよし。付属のCDは雑誌の中の記事を音声化したものや、かっこいい洋楽など盛りだくさんの内容です。雑誌を買うのに1400円以上はちょっと値が張るな〜と思って買いましたが、1400円以上の価値、絶対アリ。自信を持っておススメします。


お求めは書店、またはアルク出版のこちらのサイトからどうぞ。
amazon.co.jpからはこちら


2014年2月18日火曜日

英語の学習法:初級編に役立つ4つの方法 ④


わたしの思う英語学習:初級編

大切なのは次の4つ。

① 単語力
② インプット(言葉を頭にいれるということ)
③ アウトプット(自分を表現すること)
④ 文法について

以下 ④文法について くわしく説明します。



④ 文法について

私が英語がわかるようになってきたのは、

文法に力を入れて勉強し始めてからです

英語はこう使うのか、とわかるようになったらずいぶん楽になりました。


通じる英語を話したい、聞きたいと思うようになってあれこれ試行錯誤で勉強しました。


でも結局、文法がわかっていないと、単語のみをならべるだけで、深いことを伝えたい、理解したいというときにお手上げなのです。

特に英語は語順(word order)で主語と述語が決まり、単語の修飾も語順によって決まります。なので、説明したいことがあるときには文法、つまり文の構造、文の作り方がわかっていないとまったく無理なのでした。


今の英語教育では、文法訳読中心の教育法がかなり忌み嫌われていますが、

わたしが英語を使って一番役に立ったと思えるのは確かな文法の知識です。


これがあれば、いいたいことをきちんと正確に伝えることができます。言い替えれば、


文法がわかっていないと正確に伝えることは不可能に近い


と言っても過言ではないでしょう。


かといって、文法だけ勉強すればいいというものではありません。

それを実際どう使うか、どう役立てていくかということが実践的な英語を学ぶ上でとても大切です。


と、書いていますが、実際自分の学習のスタイル(learning style)によって文法がいい、読解がいい、リスニングがいいなどいろいろな学習法の好き嫌いがあると思います。

わたしは論理的な思考が好きで、筋道を通して説明してもらえるのが一番すっきりしました。そういう自分の性格もあり、文法好きになったんだと思います。


文法は95パーセント「英語とはこういうものです」というルールがあり、それに従って言語というものが成り立っているので信頼できます。


例えていうなら、モノポリーというゲームをするとき、ゲームのルールがありますよね?そのゲームを正しくする、または勝つためにはルールがわかっていないとできません。文法はそのゲームのルールと似ているのです。ルールがわかればできる、わからなければできない。



英検用に勉強したのもためになりました

英検用の対策本などでは文法事項が順序よく整理されてあって、英語という言語の成り立ちがこうなっていますよ、とわかりやすくまとまっています。とてもおススメです。

英検4級からでも役立ちます。

もちろん英検3級が中学卒業程度の学力(=英語初級者のレベル)を図るものなので、そちらの参考書だったら英語初級の基礎がカバーできると思います





英語の学習法:初級編に役立つ4つの方法 ③


わたしの思う英語学習:初級編

大切なのは次の4つ。

① 単語力
② インプット(言葉を頭にいれるということ)
③ アウトプット(自分を表現すること)
④ 文法について

以下 ③アウトプットについて くわしく説明します。


③ アウトプット(自分を表現すること)

英語初級の目的は

自分のことや身の回りのことが理解でき表現できる」ということです。


一日の活動、自分の趣味、自己紹介、家族のこと、将来の夢、などなど、自分に関する基礎的な情報が含まれます。

そのため、自分のことを表現できるようになるには、

日記を英語でつけることをおすすめします。

一日の間にすることなど、英語で表現することができるようになって会話にも役立ちます。まずは語彙をふやすこと。

初級の会話で多いのは、

「週末何をする予定ですか?」
「先週末は何をしましたか?」
「家族は何人?兄弟は?」
「仕事は何をしていますか?」
「趣味は何ですか?」
「夏休みの予定は?」
「最近旅行に行きましたか?」

などなど、最近おきたことやこれからする予定のこと、家族、趣味、仕事などになります。

日記に書くことのいいところは、


1. 一人で練習できる
2. 辞書をひきながら書ける
3. 自分のペースで考えながら表現できる(会話だとスピードが要求されます。相手が自分の言いたいことを待っていると思うとかなりのプレッシャーです)

この練習を積み重ねていけば、だんだん早く自分のことを書ける&話せるようになっていきます。


単語力には、


1. 聞いて(見て)わかる単語(passive vocabulary)
2. 自分が話せる(書ける)単語 (active vocabulary)


の2種類があります。

Active vocabulary(聞いてわかる語彙)の量が増える


Passive vocabulary(自然と話せる語彙)の量も増えていく


と言われます。でもこれは自然の成り行きに任せる、というものですから、習得スピードが恐ろしくゆっくりです。

日本語で言えば、

「どうやったら日本語の語彙が増えますか?」
「本を読むことです。そのうち語彙が増えますよ。」

ということ。

やはり話したり書いたり、自分を表現してながら&実際に使いながら、単語量を増やして行くのが一番の近道ですね。




英語の学習法:初級編に役立つ4つの方法 ②


わたしの思う英語学習:初級編

大切なのは次の4つ。

① 単語力
② インプット(言葉を頭にいれるということ)
③ アウトプット(自分を表現すること)
④ 文法について

以下 ②インプットについて くわしく説明します。


② インプット(言葉を頭にいれるということ)

それからよく英語習得のためには英語のニュースを聞いたり、字幕なしで洋画を見たりするのが一番、と言われたりします。

でもちょっと待った!

まったくちんぷんかんぷんだ、と思うものを読んだり見たりしても、言語習得にはあまり役立ちません。

言語習得が成立する条件として「i + 1」という考え方があります


i=自分がすでにわかること

+1上乗せしてわからないこと


このバランスが言語習得には必要だという理論があります。

つまりは、

80−90パーセントわかるけど、あとの10パーセントはわからない、というものを中心に勉強していくのが能率的

だということです。

わからないものをつっかえつっかえ勉強していくのはとてもつらいし、スピードも遅くなります。インプット(情報をいれる)には、

自分のわかる!を大事にしてドラマや映画を見てみるといいと思います。

おススメは、自分の知っているトピックのものを聞いたり見たりする(そして読んだり)。

初級だったら、
NHKのテレビ基礎英語ラジオ基礎英語などがはじめやすいです。
書店でテキストも販売しています。

中、上級では、日本の社会事情が載っている日本のニュースを英語で読んだり見たりするのがいいと思います。


今はインターネットで検索すると読み物だけでなく動画などいろいろありますよ。

すべてわかろうとせず80パーセントくらいでいいや、と思ったほうが言語習得は楽に進むと思います

日本語の会話ですら毎回100パーセントわかっているわけではありません。全部が理解できないとストレスに思うことをやめましょう。




英語の学習法:初級編に役立つ4つの方法 ①

わたしの思う英語学習:初級編

大切なのは次の4つ。

① 単語力
② インプット(言葉を頭にいれるということ)

③ アウトプット(自分を表現すること)

④ 文法について

以下くわしく説明します。



① 英語初級は単語力が何よりも大事


受験用の熟語集ほど役に立たないものはないと思っています(大学センター試験の穴埋め問題には必要ですが)。

じゃあ何をするか?


中学校の教科書を丸暗記するくらい本文と例文を読み込む


そうするようになったら、スムーズに会話ができるようになりました。


会話で大事なのは語彙力、それを使った表現力です。


自分の勉強の中で効果的だったのが、

会話の流れで単語を理解し、覚える」という作業

ただ単に単語の羅列では覚えづらいし、使いづらいと思いました。例えば、

おはよう                                       good morning
ナンシー(女の子の名前)       Nancy
やあ                                               hi
トム                                               Tom
どのような                                   how
Useful expressions
お元気ですか?                           How are you?


これを覚えても、一体どう使えばいいのかあまりわかりません。なので、私はこう覚えました。

Tom:  Good morning, Nancy!
Nanch: Hi, Tom.  How are you?


これを、教科書用に販売されているCDを本屋さんから買ってきて、音として覚えました。そうすると、英語のリズム、抑揚、スピードなどもいっしょに覚えることができます。
それから、ライティングに関しては、文のはじめは大文字、名前のはじめも大文字だということがわかります。そして、会話に大事な「よく言う表現」というか、こう言われたらこう言う、というパターンもいっしょに覚えることができます。

なので、この調子で中学校の教科書3年分、特に会話の部分を中心に暗記して言えるくらいまで読み込んでみてください。

きっと実際の場面で役に立つと思います。


外国語習得法の理論でも、context dependent learning(内容のある学習)というのが重要視されます。

内容と言語という道具が一体になったとき、はじめて習得できる

ということになります。




英語初級のころ:私の英語史

Q.英語を勉強し始めた頃はどんな感じでしたか?という質問があったのでお答えしたいと思います。


ちょっと長くなりますが、自己紹介をかねてちょっと書きたいと思います。

結構おどろかれるのですが、英語は、苦手でした。中学のときの成績は、どんなにがんばっても5段階評価の5にはならず、3と4の間、という感じでした。

そんな私が、ある人との出会いで、英語にのめり込んでいくのです。


私の英語学習歴

■ はじまり

わたしは小学校6年生のとき、英語の歌やちょっとした単語を覚えることからはじめました。それも、塾や英会話に通うのではなく、家で母親といっしょに、楽しみながら勉強しよう、という感じで。

中学にはいって、英語が必修になり、本格的に「勉強」し始めました。はじめは、新しい科目にどきどきわくわくでしたが、だんだんつまらなくなり、苦手な科目になりました

というのも、学校の授業では英語の勉強の仕方や英語はどういうものか、ということを十分に理解できなかったからです。

塾に通わなかったので英語の文法もよくわからないし、語彙の勉強の仕方もわからない。授業ではだんだんわからなくなり、テストの点数もさがる一方でした。英語は高校受験のための大事な科目、点数だけとれるようにがんばろう。そう思って勉強しても、おもしろくないしどうしていいかもわからない。それで、だんだん英語が苦手だと思うようになりました。わたしは、「なんで英語なんか勉強しなくちゃいけないんだろう?」と悶々と悩み、苦手科目から自己逃避をしていました。


■ ところが、中学2年の夏。ガリ勉しない英語の学習法

転機が訪れました。ひょんなことから、中学校に配属になったカナダ人の先生(今で言うALT)と仲良くなったのです。それも彼女は金髪の長い髪、青い目のとっても美人!!「異国の人」という雰囲気の彼女に、14歳の私はあこがれを強く持つように。

「あ〜、お友達になりたいな。もっとたくさんお話ししたい。」そんな勝手な妄想から、私の英語人生はスタートしました

当時は、海外からネイティブスピーカーの英語の先生を日本へよぶJET Programがはじまって間もないころでした。わたしの住んでいた町では、ALTが一人しかおらず、彼女は毎月、町中の学校を1週間単位で移動します。うちの学校には毎月一度、1週間程度配属になりました。

それから、私の月1の職員室通いがはじまります。

放課後、その先生(カレンさん)と話がしたくて3つくらいの質問を英語で紙に書き、図々しくもカレンさんのデスクに通いつめました。それはまるで、ハリウッドスターにあこがれ、ファンレターを手に通うおっかけそのものでした。

わたしの通い妻のような迷惑な情熱も、カレンさんは本当にやさしく受け入れてくれ、異文化に対してとても興味のある人だったので、私とのつじつまのあわない、つたない会話でも楽しんで聞いてくれました。彼女とのやりとりで、「英語の通じる楽しさ」をおぼえたわたしは、それから英会話にのめり込んでいきます。

話すことが楽しくなり、勉強にも身が入るようになりました。「今度会うときは、どんなことを話そう?」そう考えながら勉強し、英語を勉強する目的をみつけました。今思えば、カレンさんと話すために英語を勉強するというのはかなりささやかな目標でしたね。でも14歳のわたしはそれなりの真剣さでそれに向かって突っ走る、そんな時でした。


■ 月一の職員室通い

言いたいことを3つ、紙に書いていっても、会話は5分で終わってしまいます(笑 話を続かせるためには、私の言いたいことをいうのではなく、質問をたくさん聞いて相手のことをもっと知るというのが大事だと思い、教科書から疑問文をたくさん抜き出しそれをメモとして持っていきました。それから、話すときは紙ではなくカレンさんの目をみて話すことにしました。

まあ、その他にもいろいろ工夫したところがあったのですが、長くなるのでここでは割愛します(笑

その後、カレンさんとの個人的な交流は深まっていきました。私の誕生日に彼女を家に招待したことにはじまって、何度か夕食を食べにうちまで遊びにきてくれるようになりました。

その頃は、英語のテストの点は気にしなくなりました。私はただ単に、彼女との会話に魅せられ、どうしたら通じる英語が話せるか、聞けるか、そのことだけに集中して勉強していきました。テストの点は相変わらず80点台前半で、90点以上になることはありませんでした。英語の成績も、どんなにがんばっても結局4どまり。

でも、わたしにはほかの人にない英語への情熱と、会話を成立させるためのコミュニケーションスキルというものをカレンさんとの会話を通して学んだ、という自負が幼いながらにもありました。


■ 16歳の夏、カナダへ!

早送りして、高校1年生。とうとうカレンさんの任期がきれ、カナダに帰ることになりました。私の誕生日におよびして、家でホームパーティーを開いたときのこと。「今度の7月にカナダに帰るけど、夏休みの間にうちにホームステイに遊びに来ない?」そう、彼女が誘ってくれて、私は高校1年の夏、あこがれの先生の家に遊びに行きます。

16歳の夏、はじめての異国で、親もいない。英語もろくにできない。でも、ずっとお世話になっているカナダ人(日本語はまったくはなさない)の先生の家に2週間とまらせてもらいました。

空気のにおいも、人の様子も、町の感じもちがう。日本の8月とはちがい、カラッとはれて、夕方は雷のなる雨。夜になると半袖では肌寒く、夏なのに厚手のトレーナーを着なくてはいけない、というそんな些細なことでさえ、とても新鮮で、とても興味深く、わたしの異国へのあこがれはますます深まるばかり。

一番感動したのは、車で町の外を走ると、何もない自然がたんたんと広がり、地平線が180度見える、ということでした。茨城県の山と海に囲まれた田舎育ちのわたしには、その広々とした、清々とした、潔いとまでいえるほど何もない、大きな大地にあこがれを強く抱きます。

「もう一度、ここに戻ってこよう」

そう思って、カナダをあとにし、日本へ戻りました。


■ その後の英語人生

16歳の夏、また海外へ出るぞ!と強い決意をもって英語の勉強にはげみます。カレンさんとはときどき国際電話をかけて話したり、エアメールを書いて送ったりしました。カレンさんの紹介で同じ高校生のロビンという女の子と文通もはじめ、私は異国語で書かれた手紙を郵便受けでみつけるのが楽しみになっていきました。

と、まあふつうの高校生とはちょっと違う英語学習歴かもしれませんが、そのまま高校で習う受験英語を自分は「会話にはどう利用したらいいか?」を模索しながら一人で勉学に励んでいました。

17歳の夏、アメリカ人の高校生と2週間夏合宿しませんか?というお誘いが、私の通う高校でありました。AIGという保険会社が主催で、アメリカの高校生24名が日本へ来て、私たち24名の日本人高校生が合宿に参加し文化交流するというものです。

アメリカ人高校生と話すことも興味があったし、「東京ディズニーランドにただでいけるぞ!」という英語教諭からのお言葉。私は迷わず即参加(笑 交通費、宿泊費などすべて保険会社が負担してくれたので、私たち高校生はタダで2週間の異文化交流会に参加することができたのでした。

進学校に通っていたので、英会話や異文化交流に興味のあるようなものはわたしくらいしかおらず、ラッキーにも私が学校の代表でそのサマーキャンプへ参加できることになりました。

そして、運命的な(?)出会い。そこでハンサムな優しいアメリカ人青年と出会い恋に落ちます。

高校生にありがちな、短い夏の恋でした。

とってもドラマチックに書いていますが、実はその彼が26歳のとき結婚した今の夫です。びっくりでしょう?わたしも自分でびっくりです。今でも。

その後いろいろあり、日本の地元の大学を卒業後アメリカへ留学し、そのままアメリカに住んでいます。13歳の英語嫌いだった頃から考えると、今私がアメリカで10年以上も住み仕事をし出産をし日英のバイリンガル育児に奮闘しているなどと誰が想像したでしょうか。自分でもびっくりです。人生、何があるかわかりませんね。



関連記事
米在住の日本人バイリンガルに、その方の英語史、英語とは?をインタビューしています。日本語、英語の両方で書いてあります。英語の勉強にもどうぞ!

我流英語道の極め方:ハンセン由美子さんのインタビュー記事その1
我流英語道の極め方:ハンセン由美子さんのインタビュー記事その2
追記:ハンセンさんのホームステイ問題