みなさんはどう思われますか?
英語で理解力を高めるためには実は英語のスキル以外に必要なスキルがあるのです。
それは、スキーマ(schema, schemata, 背景知識)!!
いわれてみれば、「なーんだそんなこと。当たり前じゃない」と思われるかもしれませんが、実際にみなさんはスキーマを増やすためにどんな勉強をしていらっしゃいますか?
なかなか気づかない、「そっちからくるか!」的な勉強法
もともと背景知識のある情報は、理解しやすいですよね。たとえば、日本のコンビニについて。コンビニについて思い浮かべることはどんなことでしょうか?
24時間営業、街角のいたるところにある、ローソンが青でセブンが緑、夏はアイスクリーム、冬は肉まん&おでん、雑誌新聞コーナーが充実、帰るもの:お弁当、菓子パン、アイスクリーム、ボトルドリンク、カップラーメン、電池、歯ブラシ などなど。
アメリカにもセブンイレブンがあります。
が!日本とは桁外れのサービス&品揃えです。
アメリカ人の思うセブンイレブンはガソリンスタンド付属のナンデモ屋。そこからお昼ご飯を買おう、なんて思ったら、食べた直後のトイレ通いを覚悟するか、ジャンクフードのシュガーハイを覚悟するか、という選択です。
とまあ、わたしのアメリカ版セブンへの評価はとても低いので大げさかもしれませんが、しかし!アメリカ人に忠告されるのは、「あそこでやかれてるホットドック用のウインナーは何日ああしてあのまま置いてあるかわからないんだよ!もしかしたら1週間以上も放置されてるかも!?」ということ。おそろしや、アメリカ版セブン。
こういったアメリカ人学生に日本語の授業で日本のコンビニ事情を説明しようと思うとそれはもう一苦労。「え?コンビニのお弁当を会社員が毎日買って食べる?」「ニクマン?何それ?」「え?コンビニからお金が振り込めたり小包を送ったりできる?」
1時間一生懸命説明してもなかなかわかってもらえない。
でも、どうですか?日本に住んでいるあなたが、英語で書かれた日本のコンビニの記事を読んだりしたら?そうそう、うんうん、とうなずきながらあっという間に読めてしまいますよね?
例えばこのブログ記事:Convenience Stores In Japan: Surprisingly Convenient
それがスキーマの力です!!!
英検やTOEFL, TOEICでリーディングの点が伸びないな〜と思っている人。
この2つを試してみてください。
⑴ 過去問から同じトピックの英語長文をこれでもかというくらい解く。
たとえば、医療に関するものなら医療のトピックを、10個くらい。
そうすると、医療に関する英文記事は
① どんな切り口で、どんな内容が書かれる傾向にあるのか
② 毎回つまづく単語はどんなものか
③ 医療の中でも、得意苦手がわかるようになる: わかりやすいものとわかりにくいものがある(たとえば、AIDSについてはわかりやすいけど、救急医療はわかりにくい、とか)
同じトピックのものをずっと読み続けることの強みは、スキーマを増やす (schema building)、それから語彙を増やすという2点です。これは日本語でも同じですよね。
あのわかりやすい解説で有名な池上彰氏は、あたらしい分野を勉強するときにはその分野の書籍を1万円から3万円分くらい一気にまとめ買いをするそうです。同じトピックのものを読み進めていく上で、「この作者はいい、この作者は読む価値がない」とか「あ、この内容はもう知っているからとばしても大丈夫」とかいう具合にわかってきます。はじめはとてもゆっくり、つっかえながら読みはじめても、だんだんあとのほうになるとスピードが上がり、その分野に関する単語も自然とわかるようになるそうです。
これがまさにschema/schemata buildingです。
↑ で紹介したように、同じトピックの英文を読みこなすことでも
「もう無理!政治なんて全然わからない!」
という場合は、
⑵ 日本語で関連情報をまとめて読んでみる。
これは一見英語の勉強とかけはなれているように思われるかもしれませんが、背景知識を増やすということに関しては、とっても有効です。自分の苦手分野があったら、まずは日本語で知識を増やしましょう。英語でつっかえながら長い時間読むのに苦しんでいるより、まずは日本語ですいすい読んで背景知識をたくわえるのもひとつの手です!
まずはだまされたと思って試してみてねー!
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